偏見はなぜ生まれるのか?ベーコンはそれを「イドラ」と呼んだ
偏見は大きく分けて4つのパターンから生まれるとされる
①目の錯覚など、人間という種族に共通する偏見 [種族のイドラ]
例:見間違えや見え方の違いからくる誤解など
②井の中の蛙といった、狭い環境、無知から生まれる偏見 [洞窟のイドラ]
例:情報が少なすぎて正しい判断ができない状態
③人が集まる所で生まれやすい偏見 [市場のイドラ]
例:多すぎる情報からどれが正しいのか混乱してしまう状態
④権威や伝統を無批判に信用する偏見 [劇場のイドラ]
例:自分の頭で考えずに受け入れてしまう
ベーコンという人は観察をする自分の目が、偏見で曇っていては
正しい知識を得ることはできないと考えたそうです。
現代においても、物事を見極めるために、まず自分の目が曇っていてはいけない。
その根幹を支える考え方と言えるのではないでしょうか?
以上
出典[マンガみたいにすらすら読める哲学入門-蔭山克秀-大和書房]